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少し前にトランプ大統領の携帯電話が中国に盗聴されているのではないかという報道がありました。
中国は高度な通信傍受技術を持っていて、自国を優位に導くためにトランプ大統領の携帯電話を頻繁に傍受している、ということのようです。
この報道は10月の下旬でしたが、4月には、トランプ大統領が、私物の携帯電話を頻繁に使うようになっていて情報セキュリティ上問題であるというような報道もありました。
携帯電話の電波の盗聴は不可能
これは何度も申し上げているのですが、現代の技術では、携帯電話の電波を受信して盗聴は不可能です。
高度な暗号化技術
現在の携帯電話にはAESと呼ばれる高度な暗号化技術が使われており、暗号を解読するためにはスーパーコンピューターを利用しても相当な時間がかかります。
そして、通話毎に暗号化に必要な「鍵」は変更されているため、何年もかかって暗号を解読してもすでに通話は何年も前に終了している、という状態です。
デジタルになって安全になった
数十年前は通信がアナログ方式でしたから、専用の受信機があれば誰でも携帯電話の電波を聞けました。
しかし今はデジタル化され、全ての通話はAESで暗号化されているので盗聴は不可能です。
警察が盗聴している?
でも、警察などは裁判所の許可があれば合法的に携帯電話を盗聴できるではないか?と反論する方もいらっしゃると思います。
警察などは携帯電話の電波を受信しているわけではなく、電話局の交換機や基地局で通話内容を盗聴しているのです。
暗号化は電波だけ
電波は暗号化されていますが、携帯電話の基地局では電波を受信した後は暗号を元に戻しますので、基地局や電話局の交換機で盗聴は可能なのです。
交換局では盗聴可能
警察などの合法的な盗聴は、基地局や交換局で行われています。
中国がもしトランプ大統領の電話を盗聴しているとしたら、電話局の職員などを抱き込んでいるのでしょう。
「この回線は安全か?」
政府関係の重要な通話は、交換機での盗聴を防ぐために、さらに暗号化装置を使って暗号化しています。
よくドラマで「この回線は安全か?」などという政府関係者役のセリフがありますが、これは携帯電話とは独自の暗号化をしているかどうかを確認しているのです。
一般人は盗聴を心配する必要はない
大事なことなので繰り返して言います。
携帯電話の電波は、今現在盗聴はできません。
もし盗聴されるとすれば、電波ではなく基地局や電話交換局で盗聴されますが、これは、裁判所などの許可を得る必要があります。
もしあなたが犯罪に巻き込まれているなどの場合でない限り、あなたの電話が盗聴されている心配は全くありません。
トランプ大統領の件は
トランプ大統領の件は、報道の流れから見てトランプ大東りょをよく思わない政府関係者が新聞社にリークしたように思われます。
政府の情報セキュリティ担当者がトランプ大統領に、回線が安全な携帯電話を使わせようと思ったけど、トランプ大統領がなかなか使ってくれないからやっかんでいる、そんな感じではないかと思われます。
それでも盗聴されていると心配な人
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